2月27日にアライブ第8wが放送されました!
前回は、須藤が「匠の死の責任は自分にある」と認めて、謝罪をしました。
それによって、薫は苦しみから解放されたかに思われましたが、最後のシーンでは、薫の口から「サヨナラ」という言葉が・・・。
それはまるで、後回しになっていた進退問題の、決意を固めたように聞こえました。薫は本当に、横浜みなと総合病院を辞めてしまうのでしょうか?
以下第8話のネタバレと感想です!
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Contents
アライブ【8話】のネタバレ感想!
第8話は”AYA世代”と呼ばれる若きがん患者ならではの苦悩。
2度目のがん再発となり、病を受け止めきれない高校生に心たち腫瘍内科医はどう寄り添うのか。暗闇の世界の先にある
一筋の希望の光、そして未来へ踏み出す。https://t.co/cNOcW96iQG#アライブ#萩原利久#腫瘍内科#木10#フジテレビ— 【公式】木10『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ)第8話は2/27(木)よる10時から (@Alive_cx) February 20, 2020
高校生のがん再発患者
高校生の井上和樹(萩原利久)は、幼い頃からがんで入退院を繰り返していた。大学入学を控えていたが、今回で2度目の再発となり、3度目の闘病生活を強いられることになったのだ。
「ただいま・・って感じですね。三回もがんになるなんて・・・」
重苦しい和樹の言葉に、心(松下奈緒)はこう言った。
「和樹君、不安なことがあったら、何でも話してね。」
和樹は心を動かすことなく、
「どうせみんな、嘘つきだから」
と、無表情に返した。
「先生、俺ネットじゃ“希望”とか言われちゃってて・・・笑っちゃうでしょ。」
がんサバイバーである和樹は、『がんと僕』というブログを作って、近況を配信している。それを見た人が、和樹のことを“希望”と言ったらしい。
数日後、和樹の抗がん剤治療が始まったのだが、その心は閉ざしたままだった。見かねた夏樹(岡崎紗絵)が、心に寄り添うために話しかけるが、かえって和樹の気持ちを荒らしてしまうのだった。
AYA世代の問題から学ぶこと
AYA世代には特有の悩みや問題があり、彼らには接し方が難しい。
AYA世代とは、思春期・若年成人の世代、15歳~39歳までのことである。
心は「AYA世代の交流会」を開くため、薫に協力を頼むことにした。
交流会では、AYA世代のがんサバイバーが集まった。就職、結婚、卵子保存・妊娠などの意見交流が行われた。
彼らの問題は、不安や悩みはあるのに、それを相談したり、患者同士で共有する場が少なくて、周りから孤立しがちであるということ。
周りが充実している時期に、色々なことを犠牲にして、闘病するのが辛いということ。心はそういう彼らに、「自分の気持ちに正直になって欲しい」と思うのだった。
交流会の後、夏樹は和樹のブログを読んだ。
入院・治療中なのにも関わらず、まったく架空の出来事が載っている。
「私で良ければ、気持ちでも不満でも話して下さい。嘘をつく必要ってあるんですか?」
夏樹は、和樹が本当のことを誰にも話せず、孤立していくことが不安だったのだ。
「ブログを読む人のためですよ」
和樹はそれを、エンターテインメントと呼んだ。和樹は自分を「希望」と呼ぶ人の「希望」を奪いたくないのだという。
どうせ誰にもわからないと思ったのか、和樹は卑怯な方法で夏樹を振り払いに出た。
「先生、代わってくれよ!代われもしないのに、偉そうなこと言うんじゃねえよ!」
結局和樹は、夏樹を病室から追い出してしまった。
ある日和樹は、幼かった時代の闘病を思い出していた。あの日、自分を励ましてくれたのは、光野(藤井隆)だったことも。
「この涙は、お母さんの分、この涙はお父さんの分、この涙は和樹君の分。」
全部の涙を合わせれば、笑顔に変えることができる。
和樹の気持ちが、少しずつ変化していった。
高坂民代の「人生会議」
高坂民代(高畑淳子)は、薫(木村佳乃)の執刀で手術をしたが、腹膜播種だったため、肝切除を断念せざるを得なかった。つまりこれにより、手術による完治はなくなったのだ。
「抗がん剤治療はしない」と決めた民代のために、心は「人生会議」と題した書類を手渡した。
それに「人生の終わりまで、どのように生きたいか」を、考えて記入するのである。延命より、最後まで自分らしく生きることを選んだ民代は、その用紙に「抗がん剤治療はしたくない」、「海外旅行に行きたい」と記入した。
その少し前から、民代は佐倉莉子(小川紗良)と話をするようになっていた。
ある日の診察の待合室で・・・抗がん剤の影響で髪が抜けてしまった莉子のウイックを、民代が「似合っていない」と言ったことがきっかけだった。
その日から二人は、楽しく話ができる関係になっていった。海外旅行先を二人で考えたり、恋をしている莉子の背中を民代が押したり、メークをしてあげたり。
「がんサバイバーの絆は深い」と民代は言ったが、同じ境遇だから、気を使わずに思いやりを持って、接することが出来たのかもしれない。
民代の退院の日・・・民代はこの日を門出と言った。心と薫は見送りに立った。すぐ後に莉子も駆けつけた。
「民代さん、ありがとうございました。」
莉子は民代に深々と頭を下げた。
「本当にこれでいいんですね。」心が、再度民代に問いかけた。
「最後まで自分の足でやりたいことやり切って生きぬくの。だから行くの。」
「あんたたちも、負けないように輝きなさいよ!」
病院を出た後、一度民代は振り返った。寂しそうな表情が、強い決意の表情に変わった時、再び前を向いた。そして民代は、その先へと歩いて行った。
素直な気持ち
心と薫は屋上にいた。
心は思い切って、自分の素直な気持ちを薫に話した。
「薫先生が必要です。腫瘍内科にとっても、私にとっても。患者さんのために私たち出来ることがもっともっとある。私たちだからこそ、救える患者さんもいる。」
「ここで一緒に働いて欲しい。どうかな?」
薫は、心の気持ちが嬉しかった。だから、二人で一緒に働き続けることを選んだ。
「よろしくお願いします。」
そして二人は、笑顔で握手を交わした。それは、固く、固く、長い握手だった・・・
『アライブ』8話の感想~素直な気持ちがテーマ~
高校生の和樹は、「自分の辛さは自分しかわからない」という気持ちだったと思います。人の希望を壊したくなくて、嘘をブログに綴るわけですが、その後素直に自分の暗く辛い気持ちを書けるようになりました。
高坂民代は、「延命はせず、好きなように生きたい」という強い気持ちを貫きます。
そして心は「薫と一緒に、患者さんのために出来ることをしたい」という自分の情熱と、薫への気持ちを素直にぶつけました。
結局薫は病院に残ることにしましたが、その素直な気持ちとは?答えは、「心のそばにいたい」ではないでしょうか。
「退職願」を出した薫は、受け持っている患者を、途中で投げ出すことは出来ませんでした。でも、それが終われば、病院そのものには何の未練もなかったと思います。
つまり、辞めることがどこか苦しかったのは、やはり「心と離れるのが辛いから」なのだと感じます。
8話は盛りだくさんの内容でしたが、次は、9話です。いよいよ、クライマックスですか?心、薫の二人と、高坂民代の動きが注目ポイントですね!
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